太鼓勇め歌  伝法考1 2 3 4

行こか戻ろか 住吉の
四社の前なる そうれ橋
上りて沖を 眺れば
七福神の 楽遊び
中にも戎と 云人は
金と銀との 釣竿に
黄金の針で 鯛釣つて
釣つたお蔭で 嬶貰ろて
貰ろたお嬶は かわらけで
隣のお嬶も かわらけで
かわらけ同士が 喧嘩して
どちらもけが無て えじやないか


牡丹に唐獅子 竹に虎
虎追うて走るは 和藤内
わとないお方に 知恵貸そか
知恵の中山 誓願寺
誓願寺の和尚さん 坊さんで
坊さん鉢巻 答え無し


近江石山 秋の月
月に村雲 花に風
風の便りは 田舎から
唐を隠せし 淡路島
縞の財布に 四五十両
十郎五郎 曾我の事
雷子は 嵐の三五郎で
ゴロゴロ鳴るのは 雷で
ピカピカ閃るは 稲光


稲荷鳥居に 猿の尻
尻と尻との 押合いで
押ゝせ押せ押せ 下関
お関が弟は 長吉で
ちよちちよちあばばの お頭てんてん
てんてん天満の 裸ん坊
裸で震える 古川橋
それを苦にして 国津橋
銭は一文 中津橋
案じ々じて 安治川橋


うちの隣の お茶婆さん
やき餅焼くのに 手テ焼いて
その手で お釈迦の顔撫ぜて
お釈迦も慌てて 跳んで出た
それで えじやないか ええじやないか


エーラ  オーラ  エラサツサ
戻る / 次へ
201207071307
dempo-osaka-jpn
inserted by FC2 system